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「自分にはアナログが合ってるな / 上がってきたものを信じるしかない」— アーティスト集団81BASTARDSのフォトグラファーRio Yamamoto氏に迫る「自身のルーツ」と「adidas Originals × KICKS LAB. オリジナル FUJIFILM写ルンです 制作の裏側」とは?

「自分にはアナログが合ってるな / 上がってきたものを信じるしかない」— アーティスト集団81BASTARDSのフォトグラファーRio Yamamoto氏に迫る「自身のルーツ」と「adidas Originals × KICKS LAB. オリジナル FUJIFILM写ルンです 制作の裏側」とは?

Rio Yamamoto | PHOTOGRAPHER

 

Rio Yamamoto
アーティスト集団”81BASTARDS”の一員であるフォトグラファー。スケートボード愛好家。
2025年3月20日(木)からKICKS LAB.で開始するキャンペーンのスペシャルノベルティのデザイン監修したRio Yamamoto氏との対談インタビューである。


–– カメラマンとしてのバックグラウンドについてお聞きしたいと思います。まず、写真を始めたきっかけを教えてください。

 

R: もともと父親が写真を趣味にしていて、家には一眼レフカメラや暗室がありました。本格的に写真を始めたのは、大学の夏休みに2ヶ月間カナダを一人旅したのがきっかけです。その当時は写真には興味はなく、旅の記録用として<写ルンです>を何本か持って行き、バンクーバーから長距離バスを乗り継いでトロントまで移動しました。 その途中、一人でハイキングしていた時にすごく綺麗な湖に辿り着き、「この感動を家族に伝えたい」と思い、<写ルンです>で撮影しました。
しかし、帰国して現像プリントしてみると、その感動が全く伝わらない写真が上がってきて落ち込みました。プロの写真家が撮るようなクオリティを勝手に想像していたのですが、全然違っていたんです。そこから「どうしたら人を感動させる写真が撮れるんだろう」と考えるようになり、写真にのめり込みました。その後、父親からオリンパスの一眼レフカメラを譲ってもらい、そこから写真を始めましたね。

 

–– 何かを見て「これに感動した!」という衝撃ではなくて、自分で撮った写真を見たら想像と違くて「悔しい!」みたいな感覚がきっかけだったんですね!

 

R: そうです!「悔しい〜!」って!プロのカメラマンが撮るような写真はどうしたら撮れるんだろうとか考えるようになったのがきっかけですね。

 

–– そこで<写ルンです>がきっかけだったというのが驚きですね!

 

R: 本当に!自分で話してて思いました(笑) 繋がっててビックリしました(笑)

 

–– では、ストリートカルチャーやスケートカルチャーを撮影するようになったきっかけは?

 

R: 中学の頃から趣味でスケボーをやっていて、地元のスケボー仲間だった友人がデッキブランド「Lesque skateboards (レスケ スケートボード)」を立ち上げる際にカメラマンを探していました。「Rioくん、写真撮ってるよね?」と声をかけられたのがきっかけです。他にも候補はいたみたいですが、ブランド立ち上げ前でシークレットに進めたかったらしく、専属カメラマンとして関わることになりました。
レスケにはその当時で日本のトップレベルのライダーたちが集まっていて、彼らが想像以上のパフォーマンスを見せてくれるので、撮影のしがいがありましたね。ただ、自分がスケート撮影は初心者だったのと当時はフィルムカメラしか持っていなかったので毎回撮れているか緊張感もありましたね。彼らも身体をはって撮影をしているので失敗のないようにと、家でスケートビデオを観ながらビデオのリモコン片手にシャッタータイミングの練習もしてました(笑)

Photo : Rio Yamamoto / Rider : Lesque Skateboards

 

–– 影響を受けたフォトグラファーはいますか?

 

R: ブライアン・ゲーバーマン(Brian Gaberman)という海外のフォトグラファーです。彼の写真を初めて見たときは衝撃を受けました。”Skateboader”というスケート雑誌を定期購読でアメリカから取り寄せていたのですが、その雑誌の写真編集長が彼で、彼の写真がよく掲載されていました。光の使い方やプリント技法が本当にすごくて、「スケートの写真なのに芸術作品みたいだ」と感じたんです。彼の写真が掲載されている雑誌は必ず買っていましたし、スケートビデオを観るときは彼以外でもフォトグラファーが撮影しているシーンが一瞬でも映っていたら、停止してはライティングや機材は何を使っているか研究していました。

 

–– 撮影時に意識していることはありますか?

 

R: スケート撮影の時に意識していたのは、自分なりに2種類に分けていました。ストロボを使ってライダーのために撮るライディング写真と、自分の作品として撮るものです。主役であるライダーのために撮影するのはもちろんですが、シチュエーション的に作品になるなとイメージが湧いた時は、「こういう風に撮りたい」とライダーにお願いすることもありました。 特に意識していたのは構図と光。ライティングは本当に重要ですね。また、ブライアン・ゲーバーマンのように、自然光を活かした撮影も追求しました。作品として撮るときは、光が良ければライダーがシルエットになっていても気にせず、自分の表現を優先していました。

 

–– ライダーとの信頼関係が大事ですね!

 

R: そうですね。僕は初対面ですぐ撮影するのが苦手なので、ある程度話して打ち解けてから撮影に入ります。お互いの意図を共有し、信頼関係を築くことで、仕事もスムーズに進みますし、楽しいですね。

 

–– 使用しているカメラについて教えてください。

 

R: 今回の撮影<adidas Originals × KICKS LAB. オリジナルFUJIFILM写ルンです>では、NikonのF4を使いました。これは20年前に初めて自分で買ったカメラで、撮影を始めた頃は渋谷や新宿でストリートスナップを撮っていました。風景や建物とか。当時は人を撮るのが苦手で、こっそり隠し撮りしかできなかったですね(笑) 

その後にアシスタントで就いた師匠のもとで仕事をするようになって、ようやく克服しました。 また、富士フイルムのTX1というパノラマカメラも愛用しています。このカメラも海外のスケート雑誌でパノラマ写真を見たとき、「こんなアイデアがあるのか!」と驚き、すぐに調べて購入しました。旅行ではこのカメラをよく持ち歩きます。

–– それこそ今回の<写ルンです>のフォトデザインも同じような感じですよね?

 

R: そうですね、今回も同じ感じでした。カメラ始め立ての頃は朝方の渋谷や原宿によく撮影しに来てたんですけど、その時と同じ時間帯だったし雰囲気も同じような感じでした。

 

–– へぇ〜面白いですね!原点に戻ったような感じですね!

 

R: 面白いですね!!今気づきました(笑)

 

–– デジタルとフィルムの違いについてはどう思いますか?

 

R: デジタルカメラを使い始めた頃はなぜか毛嫌いしてましたが、今では当たり前にデジタルは仕事では欠かせません。恩恵を受けまくってますね(笑) クライアントの要望に迅速に応えられるし、データの管理もしやすい、ある意味失敗が起きない。一方で、フィルムの魅力は「制約があること」です。ネガフィルムで言えば露出や色味が撮影の段階である程度決まってしまうので、デジタルのように際限なくいじれてしまうデータより、「この感じが好きだからこれでいこう」と決断しやすいんです。

今のデジタルの時代でもフィルムの独特な雰囲気を求める人が多いのも面白いですね。以前写真展示していた時にインタビューを受けたとき、「なぜフィルムにこだわるのか?」と聞かれたことがありましたが、結局「質感や雰囲気が好きだから」としか答えられなかった(笑) でも、それが人のDNAに刻まれた魅力なんだと思います。

–– ストリートやスケートカルチャーはRioさんにとってどんな存在ですか?

 

R: 難しいな〜(笑) 僕なんかが語るのはおこがましい・・・。

 

–– (笑)

–– では、スケートを始めたきっかけは何だったんですか?

 

R: 兄がパンク好きで、海外のパンクバンドのMVを見せてくれたんです。そこにスケーターが街をクルージングしているシーンがあって、「スケボーって楽しそう!かっこいい!」と思ったのがきっかけです。中学3年の頃だったんですけど、周りにやってる友達が全然いなくて、最初の頃は家の前でずっと練習してました(笑)

 

–– 撮影時のコミュニケーションで意識していることは?

 

R: スケーターと撮影する前に一緒に滑ることが多かったですね。当時はスケートカメラマンが少なかったので、自然と顔見知りが増えていきましたね。イベントでもみんな顔なじみなのでスケーター同士は自然と友達になれちゃう。Lesqueクルーと一緒に動いていると裏方であるカメラマンなのに地方のショップとかイベントとかでなぜか僕もサインを求められることがあったり(笑) え、僕でいいんですか?みたいな(笑) 今思うと、スケートという共通言語があったからこそ、自然な形でコミュニケーションが取れていたんだと思います。

Photo : Rio Yamamoto / Rider : Masataka Yamashiro

 

Photo : Rio Yamamoto / Rider : Masataka Yamashiro

 

–– ブランドやアーティストさんとのコラボレーション経験はありますか?

 

R: コラボレーションはあまりないですね…。15年前くらいにスケートの写真でTシャツを出したことがあるくらいで…。 今は”作品”というものが無くて…。当時はスケート写真を作品にして、毎年1回個展をやってたんですけど、スケートの写真を撮らなくなってからは、自分で何をテーマに撮ったらいいか分からなくなったんです。旅行先で写真を撮るとかはあるんですけど、まとまりがないっていうか、作品にはならないっていうか…。自分が見て満足して家に飾る用には撮ってるんですけど、人に見てもらうような作品が今は無いんです。テーマが見つからない。 以前はスケボーというものがあったので、嫌でも撮りに行ってたし、むしろ撮りたいっていう欲が凄かったんですけど。スケボーだと「こういうイメージが撮りたい!ライディング写真以外にもこういうのを人に見せたい!」っていうイメージがバンバン湧いてたんですけど、それが無くなっちゃって、何を作品として撮っていいか分からない。なので今は仕事に集中しています!

 

–– ブランドの撮影と、自主的なストリートスナップを撮影する時の意識の違いはありますか?

 

R: ブランドの撮影はクライアントワークなので、クライアントの意向は大前提にあって、でも自分なりのそのブランドイメージを膨らませます。僕は変に遊べない真面目人間なのと、物撮りが多いので仕事としてしっかりクライアントが求めてるものを撮るっていうのが前提ですね。 さらに、クライアントにこれだけを撮ってくれれば大丈夫ですって言われたとしても、その要望には応えつつもプラスアルファで自分なりにこういうのもどうですか?、と別カットで提案をするのはできるだけ意識するようにしてます。それは僕の師匠からの教えですが、向こうが求めている以上のものを撮らなきゃなっていう意識は常にありますね。

Photo : Rio Yamamoto / Rider : Shintaro Hongo

 

–– KICKS LAB.やadidasがストリートに与える影響についてどう思いますか?

 

R: adidas Skateboardingはフォローしてるし、ブランドイメージがすごく好きで見て参考にもしたりします。専属のフォトグラファーやビデオグラファーも影響力があってフォローしてます。adidas Skateboardingで言えば、やっぱりスケートカルチャーにかなり貢献してるなって感じます。写真や映像もブランドのスタイルを持っているというか、独特な雰囲気を持っていていいなって。マーク・ゴンザレスを筆頭に、アーティスト寄りの人たちがadidasに集まってるなって感じます。スケートが上手いだけじゃなくて、アーティスト性を持った人たちが多いので。

このPROJECT LAB.のスペースにしても、KICKS LAB.はただスニーカーを売っているだけのお店ではなくて、アーティストと一緒に発信しているなという印象です。他のスニーカー屋さんもイベントやったりポップアップをやったりしてますけど、KICKS LAB.はいつもアートの要素が入っている印象は大きいですね!

–– ありがとうございます。それではRioさんの今後のビジョンやメッセージなどあればお願いします!

 

R: 宣伝してもいいんですか?(笑) 友達がやっている「.OWT.」と雑誌がありまして。”アウト”って読むんですけど、逆から読むと、”TWO”(2つ)って意味です。1冊につき2人の取材があるんですが、その人たちの背景には何かしらのスケートカルチャーがある人を取材してます。

R:沖縄出身の呉屋慎吾くんっていうフォトグラファーが自主制作、自主出版している雑誌になるのですが、2号目から僕も写真ではなく映像で関わっているんです。1号目を見たときも良いなぁと思っていて、慎吾くんの撮る写真もすごく好きで、個人的に。

.OWT.取材撮影しにスウェーデンに行きたいっていう話から、一緒に行かない?って誘われて、一緒にスウェーデン行きたい!ってなったのですが、フォトグラファーが2人で取材ってのも変だなと(笑)もともと慎吾くんの雑誌だし。それじゃあ取材しているところを映像でも記録として撮ったらどうかなって。 実はその話のちょっと前から映像に興味を持ちだして、super8っていう8mmフィルムカメラを買ってたんです。映像やってみたいけど、デジタルはやれないし。だけどフィルムだったらいいかなと思ってコソコソやってたんです(笑) 

仕事とかでたまに映像もできますか?って話が来るんですけど、「できません」ってハッキリお断りしています。映像で仕事をしてる人たちを紹介するようにしてます。自分が映像をやるのは.OWT.かプライベートの時だけです(笑) ただ、写真の作品が撮れなくなった後に、フィルムでの映像は自分の作品だなって思える新しい”テーマ”として見つかったので、これをやりたい、続けていきたいって思ってます。常にじゃなくて、イメージが湧いて撮ってみたいなって時にだけ出していけたらなと思っています。今後のビジョンのひとつです。

–– 将来的にこういうことできたらいいなぁみたいな理想像ってありますか?

 

R: 理想像だけで言えば、写真と映像を半々くらいでやってみたいですね(笑)今さっき映像のクライアントワークはやりません。お金をいただく仕事はできません。って言ったばかりですが…。映像をとは、仕事というより面白そうなプロジェクトに関わってみたいという意味です。 デジタルで映像が撮れる環境はあったとしても、今更映像のプロたちがたくさんいる中に入っていく意味はないですし、写真の方ですらまだ極められてないのに…と思います。2足のわらじになると中途半端になるしで、それが怖くてやらないようにしてます。

ただ、個人的なプロジェクトとしてフィルムの8mmだったり、これの上の16mmを挑戦してみたいですが、金銭面でやっぱり現実的じゃないなって思いとどまってます。もし他の誰かと一緒に映像チームとして組んでみたりもしてみたいですし、個人でもフィルムの感材費が出るような案件だったら受けてしまうかもしれません(笑)

 

–– 他の人が撮る写真や映像を見る機会って結構あると思うのですが、それ見た時に自分の方がもっとうまく撮れるなとか思ったりするんですか?

 

R: 思いますよ。でも逆にそう思われてるんだろうなっていうのも感じます。どこかのメーカーが作っているビジュアル画像を見てかっこいいなと思うときもありますし、正直これよりはもっとよく撮れるなって思うこともあります。ただし、それは思っているだけで、いざやれって言われたらできないものなんですよね。なんでも頭の中では出来てるつもりなだけで、いざ実践となると想像以上に難しいことが多々あります。

たまに聞く話ですけど、有名人を撮って、でも特別良いと言われない写真だけどすごく有名になっちゃったとか。被写体が有名人だから。それに対して批判する人がいたり、そりゃあの人を撮れば有名になるでしょとか。ありますけど、その人を撮れるまでに至ったカメラマンのある種の才能や努力だと思います。 そのコネクションがなかったらその仕事は受けれないし、そのレベルに到達するまでの人脈と技術、人間性があるからこそなんだと思います。

–– 冒頭で人を撮るのがちょっと苦手意識があるって仰ってましたが、例えば人を撮影する案件があったら引き受けますか?

 

R: 最近は断って他のカメラマンに譲ってしまってますね。苦手意識がまた出てきちゃって…(笑) 知り合いとか仲の良い間柄なら全然撮れるんですけど、初めての人だったり女性だったりとかは苦手で…。口下手なので(笑) 初めての人は気を使っちゃって疲れちゃうんです。これ言っちゃうと人が苦手なんだろうなとか思われちゃうな(笑) でも別にいいんです!物撮りとか風景が撮れれば。得意不得意は人それぞれです(笑)

 

–– そうなんですね(笑)これからもよろしくお願いします!(笑)

–– 最後になりますが、今回依頼させていただいたインスタントカメラ<写ルンです>のパッケージデザインについて、最初KICKS LAB.から依頼された時はどう思いましたか?

 

R: スマホとかデジタルカメラが出てきてから意識するようになったんですけど<写ルンです>って改めてすごいなって思ってて、僕らが使う一眼レフカメラはピントや露出、ボケをコントロールするひと手間がある。まあそれがいい写真を撮るための一つのスパイスですが、<写ルンです>って気軽に友達やスナップ写真を撮るのに一番いいカメラだなって思うんです。相手にカメラを向けてもスマホなみに気軽に構えないで撮れるし、スマホより撮るまでが速い。この世で一番最速でシャッターを切れるカメラだと思います(笑)

以前に別のブランドと仕事したときに何かやりたい事ある?って聞かれて<写ルンです>のデザインしたいって言ったことあるんですよ!その時は色々と諸事情があって実現しなかったんですけど、今回お声がけいただいて「すぐに、やりたい!」って返答しました。前々すごく興味があってやりたいと思ってたんですよ!そしたらちょうどKICKS LAB.から(笑) 嬉しかったです!

 

–– 今回のパッケージデザインのアイデアってどのようにして生まれたんですか?

 

R: 今回のテーマは「トラベル」と聞いていて、その「トラベル」ってワードを間に受けちゃって、海外に行った時にパノラマで撮った風景の写真とかかなと最初考えましたが、でもKICKS LAB.に来るお客さんは海外の方も多いからともあって、日本の風景にしようと思って渋谷に行ってみようと思いました。日本のカルチャーの中心は渋谷だったりKICKS LAB.がある原宿だなと思っているので、その風景をデザインに入れたいなっていうのがありました。

あとは<写ルンです>のパッケージなのでやっぱりフィルムで撮った写真を使わないと成立しないなと思って。いつもフィルムで撮った写真を現像に出してるカメラ屋さんでプリントしてもらって実際に破りました。こういうのもレタッチで作れるんですけど、やっぱりアナログの紙焼き感を出したいなと思って、実際に自分で破って、レイアウトを考えて、なかなか苦労しましたね…。平面で作っててもイメージできなくて、実際に立体に組み立てて試行錯誤しながら作りました。

–– Rioさんなら間違いなくかっこいいものが出来上がると思って依頼させていただいたのですが、僕らもどういうデザインになるのか想像できていなかったです(笑)すごくかっこよく仕上がって良かったです!

–– 撮影とデザインではアプローチが異なると思いますが今回のデザインで特に意識したことはありますか?

 

R: 撮影の段階ではアイデアはイメージ出来てたけど、正直完成図は半分も見えてませんでした。デジタルの恩恵が無いので現像してみないとどう上がってくるかわからないっていう部分ではちょっとビビってました(笑) 現像するまで見えない部分は怖いけど、でもやっぱりフィルムのワクワク感がありました。写真がどう上がってくるのかそういうワクワクドキドキを感じながらも、上がってくるものを信じるしかないなっていう。結果信じる者は救われました(笑)

デザインに関しては、自分の手を信じて破ったり重ねたりして、破り方も何度も失敗したり…(笑)でも最初にアイデアが頭の中にあったので、そのイメージに近づける手作業をああでもないこうでもないと夢中になってやるのみです。

–– 面白いですね!そういったデザイン背景や裏話を聞けると、きっとこのデザインの見え方が変わりました!本当にありがとうございます。

–– このカメラがお客様の手に渡る頃って、ちょうど今月末とかぐらいじゃないですか。日本はちょうど春休みに入っているんですよ。海外だけではなく、日本の地方のお客様も増えるタイミングなので、とても嬉しいお土産になると思います。東京っぽい感じが。

 

R: そうですよね。ぜひお土産カメラになれば嬉しい限りですね。

 

–– 実際に完成したものを手に取ってみての感想はありますか?

 

R: 想像通りのものが出来上がってきて、思った通りの色味も綺麗で出ていて、僕はかなり満足しています!

 

–– 良かったです!ありがとうございます!

–– 今回のKICKS LAB.とのコラボレーションを通じて感じたことや、今後またやってみたいことは何かありますか?

 

R: カメラマン冥利に尽きるというか、もともとやってみたかったデザインの仕事というのもありますし、本当に嬉しい依頼だったなと思ってます。今後これを超える面白いものを作るって考えると大変だなと思ってます(笑) これもまた一つの作品として、この案件に携われたのはとても良かったなと思いますね!

 

–– このパッケージデザインに加えて物撮り写真も依頼させていただきましたが、今後もこういった案件はまたやってみたいなって思いますか?

 

R: 思いますね!やってみたいです。こういった物作りがすごく好きで、自分にはアナログが合ってるなと思います。 こういうことをやらせてくれるクライアントさんが少なくて、KICKS LAB.さんはそういう部分を受け入れてくれるので、すごくやりがいがあります。やりたいようにやらせていただいて、そういうクライアントさんは大好きです!(笑)

 

–– ありがとうございます!長くなってしまいましたが、今後ともよろしくお願いします!




Rio Yamamoto氏 からのコメント:

今回のデザインテーマは”Travel”です。 ストリートファッションの中心地でもある原宿・渋谷。東京と言えば誰しもが一度は通ったことがある渋谷スクランブル交差点。自分には見慣れた風景とは言え、でもやはり渋谷スクランブル交差点を渡る人の多さにはいつも驚かされる風景でもあります。スニーカーショップKICKS LAB.をイメージして、”世界一混み合う交差点”を行き交う人たちの”足元”をメインにフィルムカメラで撮影しデザインに反映しました。KICKS LAB.に訪れるお客様が、海外からの旅行客も多いと聞きインスタントカメラが土産話のネタのひとつとなれば面白いなと思っています。

 



 

Photo : Rio Yamamoto

 

Photo : Rio Yamamoto / Rider : Shota Yamazaki

 

Photo : Rio Yamamoto / Rider : Toru Shinjo

 

Photo : Rio Yamamoto / Rider : Masataka Yamashiro

 

Photo : Rio Yamamoto / Rider : Yuichi "Sansei" Igei

 

Photo : Rio Yamamoto / Rider : Toru Shinjo

 

Photo : Rio Yamamoto / Rider : Tomoharu Miyazato

 

Photo : Rio Yamamoto / Rider : Kevin"Spanky"Long

 

Photo : Rio Yamamoto

 

 

■KICKS LAB.アプリ会員様を対象にKICKS LAB.店頭またはオンラインストアにて、キャンペーン期間にadidas製品を16,000円(税抜)以上お買い上げいただいたお客様へ、<Rio Yamamoto氏>がデザイン監修した<adidas Originals × KICKS LAB.>オリジナル FUJIFILM写ルンですをプレゼント。
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